目次
FXの原理原則を見失わないでください
レバレッジとは
レバレッジ〜ケーススタディ
レバレッジとスワップの関係
レバレッジと為替差益の関係
ロスカットについて
長期運用派のためのリスク管理とは
PS・・心をこめて
FXの原理原則を見失わないでください
-
外貨預金と外貨FXの違いを紹介したページをご覧になられた方は
FXって、
外国為替を売買して利益をだすんだ!!
というイメージはついたかと思います。
これからこのFXについていろーんな言葉がでてきますが、
結局はシンプルな投資なんです。
-
売買した為替レートより上がるか、下がるか。
儲かるか、儲からないか。
いろんな言葉がでてきて、訳がわからなくなってきたら
この『原理』にもどってきて、シンプル思考にもどりましょう。
結局はすべて『儲ける』『殖やす』のためにあります
そのために
この言葉・数字を使うといったい何ができるのか??
この数字は何のために使っているのか??
この数字を見てどんな判断・行動ができるのか
さて、今回は『レバレッジ』と言う言葉についてご紹介します。
レバレッジとは
-
おはずかしながら、わたしはこの言葉からつまづいた人です。
- レバレッジを、いくらで運用している
- レバレッジを、○○倍かけて取引しようとしている
この記事以前にも何度かでてきたこの言葉『レバレッジ』。
結論からいうと、これは投資のリスクを管理するための言葉・
お道具です。
尚、わたしは通貨ペアによりますが、長期運用の場合、
レバレッジは2〜3倍程度で運用しています。
このレバレッジ(てこの原理)を使えば、
例えば5万円の資金を元に20万円分の外貨を売買できます。
1万円で100万円分の外貨を売買だってできます。
10万円で20万円分の外貨取引でもできるし、
結局レバレッジをつかわず、10万円で10万円分の外貨取引を
してもOK。
要するに、自分でいくらでもレバレッジを設定・コントロール
できるということです。
レバレッジはリスクをコントロールするための、
『ものさし』のようなものです。
あなたは、これからFXで取引をする場合、
もしくは
ということを常に頭にいれておく必要があります。
この数字が高ければ高いほどリスクが大きいということです。
ただしこの数字が高ければ高いほどリターンも大きいということです。
この数字が低ければ低いほどリスクは小さいということです。
ただし、この数字が低ければ低いほどリターンも小さいということです。
このレバレッジを使って、ローリスクローリターンにもできるし、
ハイリスクハイリターンにもできます。
ただし、ローリスクハイリターンはありえません。
困ったことに、知識と仕組みなくFXをはじめると、
ハイリスクローリターンはありえます(><)
ですので、もし、ローリスクハイリターンを謳う情報商材や
FX業者などあったらそれはまちがいなくそれは詐欺です(笑)
あなたが、現在ハイリスクローリターンな運用結果である場合、
また初心に帰ってFXの基本、、、
というよりは投資の基本、経済の基本から勉強しなおす
必要があります。基礎がきっちりできていなければ、大地震がくれば
簡単にくずれてしまいます。
文章で説明していてもわかりにくいかと思いますので
ケーススタディで具体的に見ていきましょう。
レバレッジ〜ケーススタディ
-
例えば、資金8万円があります。
あなたはこの資金でユーロが買いたくてたまりません。
そのときのユーロのレートが1ユーロ160円でした。
さて、これからどれだけリスクをとって運用しようかふと、
あなたは悩みます。
この資金でどれだけユーロを買おうかな・・・・
じゃあ、計算してみましょう♪
| 取引単位 | 取引額(円) | レバレッジ |
| 1000通貨 | 160,000 | ⇒レバレッジ2倍で運用している |
| 2000通貨 | 320,000 | ⇒レバレッジ4倍で運用している |
| 5000通貨 | 800,000 | ⇒レバレッジ10倍で運用している |
| 10000通貨 | 1,600,000 | ⇒レバレッジ20倍で運用している |
| 50000通貨 | 8,000,000 | ⇒レバレッジ100倍で運用している |
・・・と、こんな計算になります。
-
実際の取引額÷手持ち資金
で簡単にレバレッジが計算できました。
実は取引業者によってはレバレッジ400倍まで可能です。
ただし、そもそも長期運用派はそんな無謀なことはしません。
現実的には長期運用派ならば、上の表からいくと8万円でユーロは
1000通貨〜2000通貨買うことになると思います。
レバレッジとスワップの関係
-
さて、スワップ金利もこの取引する額に対してつきます。
つまり正比例の関係です。
これも、原理原則のローリスクローリターン、ハイリスクハイリターン
にぴったりあってます。
ユーロ/円を1万通貨取引した場合の買いスワップ金利が、
たとえば1日158円つくことになっています。
先ほどの資金8万円でユーロ/円をレート160円で買い、
30日間運用したとします。
| 取引単位 | 取引額(円) | レバレッジ | スワップ金利 |
| 1000通貨 | 160,000 | 2倍 | 474 |
| 2000通貨 | 320,000 | 4倍 | 948 |
| 5000通貨 | 800,000 | 10倍 | 2,370 |
| 10000通貨 | 1,600,000 | 20倍 | 4,740 |
| 50000通貨 | 8,000,000 | 100倍 | 23,700 |
たった8万円の資金を上記の表どおり取引するとそれぞれその
レバレッジに応じたスワップ金利を受け取ることができる
ということです。
これがFXが運用面で大変有利であるという点の一つです。
レバレッジと為替差益の関係
-
こちらも、正比例の関係です。
為替レートは常に変動しています。
レートが変動して買値より も更にレートが高くなった場合、
もちろん利益がでます。
その利益を計算してみましょう。
先ほどの資金8万円でユーロ/円をレート160円で買い、
その後レートが思惑通り165円まで上がったとします。
| 取引単位 | 取引額(円) | レバレッジ | 為替差益(円) |
| 1000通貨 | 160,000 | 2倍 | 5,000 |
| 2000通貨 | 320,000 | 4倍 | 10,000 |
| 5000通貨 | 800,000 | 10倍 | 25,000 |
| 10000通貨 | 1,600,000 | 20倍 | 50,000 |
| 50000通貨 | 8,000,000 | 100倍 | 250,000 |
たった8万円の資金を上記表どおり運用し、165円のレートで
決済するとレバレッジ100倍では一気に25万円の利益が出ます。
これぞまさしくハイリターン!!
しかし、世の中そんなにうまくいきません。
為替レートが下がるということも大いにありえます。
では為替レートが下がった場合の損失を計算してみましょう。
先ほどの資金8万円でユーロ/円をレート160円で買い、
その後レートが155円まで下がったとします。
| 取引単位 | 取引額(円) | レバレッジ | 為替差益(円) |
| 1000通貨 | 160,000 | 2倍 | -5,000 |
| 2000通貨 | 320,000 | 4倍 | -10,000 |
| 5000通貨 | 800,000 | 10倍 | -25,000 |
| 10000通貨 | 1,600,000 | 20倍 | -50,000 |
| 50000通貨 | 8,000,000 | 100倍 | -250,000 |
はい。ちょうどさっきの利益計算表の逆の結果ですね。
ここでレバレッジ100倍に注目して下さい。
マイナス25万円という損が計算上発生してしまいます。
元手8万円以上の損失です。
じゃあ、この25万円と8万円の差額17万円をFX取引会社に
支払わなければならないかというと、そうではありません。
FXインターネット取引ではそうなる前に自動的に決済されるという
システムがあります。
それをロスカットといいます。
ロスカットについて
-
長期運用派のあなたは、全ポジションのロスカットレートを
把握していますか??
- 自分で決済して損失を確定する。
- 指示どおり、口座に追加で資金を入金する
(これを追証といいます)
ロスカットとは・・・
-
損失が証拠金の一定割合以上に目減りした場合に強制決済される
というシステムです。
このロスカットの仕組みのおかげで、元手資金以上の損失を投資家が
被らないように配慮されています。
資金8万円を証拠金として運用している場合に、ロスカットレベルが
仮に20%だったとします。
すると、この証拠金が1万6千円まで目減りした段階で強制的に
決済されます。
マージンコールについて
-
中には業者もロスカットの前にマージンコールという
システムを採用している業者もあります。。
マージンコールとは、その名のとおり、
「追加で証拠金を口座にいれて下さい」
という業者からの連絡です。
この連絡がきたら選択肢は二つ。
です。
ロスカットになる前に追加で資金を入金しておけば、
自動ロスカットを回避できます。
しかし入金してもさらに損失額が膨らんでしまい、
もう入金できる資金もなくさらに、もういちどロスカットレベルまで
損失が膨らむと新たに入金した追証分まで失うということもありえます。
サブプライムローンショックについて
-
ここからは2007年8月のサブプライムローンショックの時
のお話です。
2007年8月9日にフランスの大手銀行BNPパリバが一部ファンドを
凍結したのをきっかけに、金融市場は大混乱をおこします。
2007年7月24日にはニュージーランド/円は実に97.73円の
高値をマーク。2007年8月9日のNZ/円の高値は92.18円。
しかしそこからスルスルスルーっとサブプライムローンショックの
高波にさらわれてNZ/円は8月17日に74.22の安値を
つけています。
結局8月17日にアメリカが緊急利下げを行いやっと底を
売ったのですが、、、
その下落は7月24日の高値から実に約23円!!
8月9日から17日の約8日間だけでも約17円の下落です。
それまで円安の波にのって、ハイレバレッジで取引し、
リスク管理を怠っていた投資家は
このサブプライムローンショックで追証分まで根こそぎ損をした、、
という方が多かったようです。。
朝目が覚めたらロスカットされていた。。。と。
また、マージンコールの連絡とロスカットの連絡がほぼ同時だった、、
というブログへのコメント書き込みも多々みられました。
個人的にわたしはマージンコールに焦点をあててリスク管理を
していません。。
マージンコールがきてから行動するようでは、
リスク管理ができているとは思えません。
このサブプライムローンショックでこのようなことを言っている方々は
恐らくかなりのハイレバレッジで取引されていたんでしょうね。
ハイレバレッジで取引してリスク管理を怠るととこんな
悲劇にみまわれます。
しかし、NZ/円はその後2007/10/11には90円台に回復しています。
この記事をかいている2008/5/15現在はNZ/円は79-80円台で
推移しています。
個人的にはサブプライムローンも最悪期は抜けた・・・
と勝手に思っています。楽観派。
これからその影響を受けて日本経済は斜陽でしょうが・・
マージンコールとロスカットレートの計算
-
話は脱線してしまいました。
ここで本題に戻り、実際にマージンコールレートと
ロスカットレートを計算してみましょう。
資金10万円でNZ/円を95円で1000通貨買った時の
マージンコール(証拠金の50%)とロスカット(証拠金の20%)
のレートを計算してみましょう。
取引にかかる手数料は1000円とします。
| 取引単位 | 取引額 (円) |
レバレッジ | マージンコール レート NZ/円 |
ロスカットレート NZ/円 |
| 1000通貨 | 95,000 | 1.2倍 | 45.50 | 15.00 |
| 2000通貨 | 190,000 | 2.4倍 | 70.25 | 55.00 |
| 5000通貨 | 475,000 | 5.9倍 | 85.10 | 79.00 |
| 10000通貨 | 950,000 | 11.9倍 | 90.05 | 87.00 |
| 50000通貨 | 4,750,000 | 59.4倍 | 94.01 | 93.40 |
| 100000通貨 | 9,500,000 | 118.8倍 | 94.51 | 94.20 |
さて、表をみれば明らかなように、レバレッジ1〜2倍であれば
為替レートが短期的に大きく変動してもロスカットになるリスクは
かなり少ないということがわかります。
長期運用派のためのリスク管理とは
-
FXで長期運用をする場合、ローリスクとはまさしくこういったことを
- 自分はこれだけのリスクをとって、
- これだけのリターンを狙いにいこうとしている
指しているんです。
長期運用するためには市場で生き残り続けなければいけません。
ただ、NZ/円の歴史的最安値は2000年10月の41.97円です。
この歴史的最安値を考えると、NZ/円はレート95円の時は一般的に
安全と言われているレバレッジ2倍でもロスカットの危険性が
ありますね。
この数字でいったいどんな判断と行動ができるかというと、
-
判断:下落余地が大きい
行動:NZ/円が95円のレートの時は買わない。
となります。それでもNZ/円を長期運用目的で買いたいという方は、
レバレッジ1倍にする方法しかないと思います。
(短期運用であれば○円レートが思惑と逆方向に動いたら自動的に
決済するようにストップをいれる方法もあります。)
さて、レバレッジ118倍の欄のロスカットレートをみてみましょう。
そのロスカットレートは買値からたったの80銭下。
80銭なんて落ちる時はものの数十分でおちてしまいます。
中期・長期運用ではハイレバレッジ取引はできないということが、
この表からわかります。
レバレッジとロスカットレートを把握するということは、
結局どういうことなのでしょうか??
それはつまり、これから取引しようとしている通貨ペアで、
さらにFX業者が提供しているチャートを見てもいいし、
マイナーな通貨ペアなら1年〜5年間の為替レートをダウンロード&
エクセルで集計・計算してレートの平均値をだすだけでも、
(この方法はまた別記事でご紹介します)
自分がこれからとろうとする『リスク』がだいたいわかります。
為替レートが短期的に思惑通りに動かない、レートが急落した・・
で、右往左往していては長期運用ができません。
長期で運用する場合は
『このリスクをとりながら、生き残り続ける
(ロスカットされない)ために』
どんなことをしているのか??
つまりそれが、
『レバレッジやロスカット』
などのリスク管理になるんです。
ですので、取引する場合、事前に手持ちの資金から
『レバレッジ○○倍で取引したらロスカットレートは○○』
と、把握ができない間は実際の資金を使っての運用はやめてください。
ただ、FXにはバーチャルFXなどが用意されているので、
これらを利用して理解を深めることができます。
(こちらも別記事でご紹介しています)
これから実際にFXを始めるといろんなFXのブログを
見られるようになると思います。
そこでよく
-
「レバレッジ管理をしっかりと」
「口座管理をしっかりと」しましょう!
その本当の意味はこういうことなのです。
PS・・心をこめて
-
最後に、ここを読んでもどうしてもレバレッジとロスカットが
よくわからない・・・という方。恥ずかしいことではありません。
わたしの説明の仕方がよくないこともありますし、私自身、はじめは、
たったひとつの記事、本を読んで真の理解が得られた訳ありません。
レバレッジとロスカットについてネットで説明されているページが
山ほどあります。書いてあることはだいたい同じです。
バーチャルFXなどでFX取引を体験しつつ、わたしが紹介している
書籍などでさらに理解を深めてください。
たとえわからなくとも沢山読めばそのうち頭の中で徐々に情報が
整理されていって、ある日『ぱっと目が覚めるような理解』が
得られます。
それが早いか遅いかは単なる個人差です。
そして、実は真の理解は実際に自分のお金を運用したときに
初めて得られます(笑)
相場で痛い目をみると身にしみて理解できます(泣笑)←体験談
ただ、ロスカットはあまりに悲しすぎるので、せっかくこの記事を
よんでくれた、長期で運用したいと思っている人ができるだけ、
儲けられるますようにとお祈りする気持ちでこの記事をかきました。
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2008/05/16 大幅加筆
2007/11/17 初回アップ
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